緊急で市教委交渉実施 子どもの安全最優先の実施を! 幼稚園部

二〇一五年四月から、子ども子育て新システムがスタートしました。これに伴い市立幼稚園でも大きな変化が生まれています。

①平日午後六時まで「預かり保育」を実施すること。②夏期休業中などの従来、保育を実施していない日もお盆と正月を除いて「預かり保育」を実施すること、となりました。平日の「預かり保育」は、新たに任用される臨時教職員が担当することになっています。また、管理職は長時間の勤務態勢に対応するため、シフト制の勤務となっています。

昨年、二校で試行実施してきたとされていますが、その内容は現場の一般の教職員には明らかにされていません。さらに、保育料金など基本的な部分でさえ、未確定のままの出発です。

市教組幼稚園部は緊急要望書を作成し、三月二十七日に市教委交渉を実施しました。市教委は園長会の要望を受けて、「預かり保育」実施を決定したこと。「試行実施で大きな問題点の指摘はなかった」と回答しました。幼稚園部は、現場には試行実施の実態が何ら明らかにされていないことを指摘するとともに、①平日の二時以降、他の教職員が関わる必要がでてくるのではないか。②管理職がシフト勤務で、園がまわるのか? ③課題のある子どもが「預かり保育」を申請した場合、加配はあるのか。④保育料の徴収など事務負担が増えるが、事務職員の配置や処遇改善はないのかなど、懸念と切実な要求を訴え、追求しました。

市教委は、「子どもの安全確保が最優先、無理に受け入れることはしない」、「教職員の負担が増えないよう可能な支援を行う」などの回答を行いました。幼稚園部からは、今後もできるかぎり交渉等、話をする機会を設定することを要請しました。