高橋さんを現場へ~市教委が和解勧告を拒否

 八月二十七日、高橋さんの分限免職の取り消しを求める第十三回公判が京都地方裁判所ラウンドテーブル(小法廷)で開かれました。前回は、高橋さん本人が最終弁論し、これで証人尋問が終わりました。

 今回、冒頭に裁判官は、市教委側の代理人の弁護士に対して、「職場の環境を整えて職場復帰させられないか」と和解勧告を行いました。その後、市教委側の弁護士と入れ替わって高橋さんを法廷に呼び、「市教委に和解勧告したが、現場復帰させることはできないと和解を拒否した」ことが伝えられました。高橋さんの弁護団は、裁判官に「判決に向けて裁判所が、分限免職処分を取り消す裁定を下すよう」に要請しました。

 今後、十一月十四日結審に向けて、処分の不当性や、新採時研修や、新採でいきなり高学年の担任を持つことの負担などを、最終準備書面で提出する予定です。市教組は、裁判所に分限免職の取り消しの勝利判決を出すように、要請署名に取り組むとともに、勝利判決を勝ち取り、高橋さんを職場に戻すまで大きな支援を呼びかけています。