今年も来て良かった/市教組六月教育研究集会

 六月二十四日に京都市教組六月教育研究集会が開かれ、教職員や市民など約一〇〇人が参加しました。


 午前中の全体会では、都留文科大学教授の田中孝彦さんが「いま、子どもたちの声に耳をすます~教育基本法の理想を生かす実践」と題して講演されました。子どもたちの「いらだち」「むかつき」「不安」の背景にある、「このままで大人になれるのか」「どう生きていったらいいのか」という根源的な「問い」に耳を傾けともに考えていく大人の存在の大切さを語られ、学校に押しつけられつつある「厳しさ」に対峙しながら、「子ども理解のカンファレンス」など子どもの「声」を受けとめる教師たちの共同の取り組みを紹介されました。教育基本法の改悪法案に「教育の目標」が定められ、特に「愛国心」が盛り込まれたことを批判し、「子どもたちとともに教育基本法の価値を再発見していきたい」と結ばれました。参加者からは「これからの方向性が見えたように思う」「教師にとって忘れてはならないことを再び呼び起こさせてくれた」等の感想が寄せられました。
 午後は、「幼年・一年」から「中学校」の学年別分科会と「障害児教育」の計八つの分科会で、計二十五人のレポーターが報告を行ない、各学年の子どもの発達をふまえた、充実した討論が行われました。「今後の授業に生かしていけるものばかりでした」「自分もやってみようと励みになりました」などの感想文が出されていました。