「子どもと教育、地域を守る」住民の共同を

682-1-1.JPG学校統廃合と小中一貫教育で交流
学校統廃合と小中一貫教育について、九月五日に華頂短大で、地域住民や教員・研究者など一二〇人が参加して全国交流集会が開催されました。
京都教育センターの浅井定雄さんが基調報告で、一九九二年から二〇〇七年度までの十五年間に四八〇七校の小中高が廃校になっていることを告発。全国で子どもたちと教育に矛盾が広がっている。さらに最近は、小中一貫校の新設を口実に、大規模な統廃合が進められていると問題を指摘しました。


集会では、東京都文京区で、学校統廃合と地域の開発計画に対し住民が立ち上がり、統廃合計画を廃止させた運動について、歴史教育者協議会の中嶋束さんが講演しました。講演の最後に、子どもの教育への影響はどうか、学校は地域にとって独自の役割がある、行政が一方的に進めるのでなく徹底した住民合意が必要、と強調しました。
京都市東山区や宇治市での施設一体型の小中一貫校反対の運動、大阪府門真市の住民の声で計画を凍結した運動、広島市で大規模な学校統廃合計画に対する運動の報告があり交流に入りました。会場からは、小中一貫校での小学五年からの定期テストや、夏休みの勉強合宿が紹介され「有名高校への進学がホームページに掲載」や、小規模校のよさをもっと見直そうなどの声がでました。最後に運動と交流の促進を呼びかけたアピールを採択しました。