故角隆行さんの公務災害裁判結審

687-2-1.jpg来年、二月一日に判決
下鴨中学校在任中に過労自殺された故角隆行さんの「公務外」処分の取り消しを求める裁判は、十一月十八日に京都地裁で結審し、来年の二月一日に判決が言い渡されることとなりました。


今回の弁論で、原告及び弁護団は、「基金」の医者の意見書などに対する再反論を行った第七準備書面を裁判所に提出しました。その主な内容は、①「基金」が一九九九年度には、妻の奈弥子さん(原告)の病気が完治し、長男の病気が回復してきていた事実を意図的に無視していること。②原告が、角さんの話の聞き役になり、現にサポートを行っていたこと。③基金が「公務より家庭における問題の方が多い」といいながら、公務上のストレス原因の検討を全く行っていないことなど、被告の主張が一貫性を欠くとともに、その判断理由も不明瞭・不十分であることを厳しく批判しました。
当日までに裁判所への要請署名が全国から次々と寄せられ、現在、八千五百筆が集約されています。また、十一月十九日には市教組の代表が全国の公務災害認定に取り組む仲間とともに、東京の「基金本部」へ、認定制度の改善、角さんの公務災害認定を求める申し入れを行いました。