シリーズ 子育てしながら働く

「優しいママになるからね」
桂坂小学校分会 星野 由美

「先生、一緒にがんばりましょうね」
今年担任している子のお母さんからの言葉です。


子育てをしながら働くって本当に大変。でも、わが子って本当に愛しい。これらを実感できるようになって、クラスの子たちや保護者の方々への視線が大きく変わりました。
保護者から私に対する見方も今までと違い、共に励ましあえる関係もプラスされるようになった気がします。たとえば、冒頭の言葉のような、手を取り合いたい気になる嬉しい感じです。教師として、自分の子を育てながら働くということは、とても有意義だと思います。
しかし、のほほんと楽しいことばかりでもありません。共働きで互いの両親が遠くに住んでいるため、子どもが二人になってさらにバタバタとした毎日を過ごしています。しかも、危うく保育園の待機児になりかけたり、子が発熱の時に夫婦とも繁忙期でまいったり、諸々の手続きが煩わしかったり。また、毎日の送り迎えに食事だけでも大変なのに、「早寝早起き」のスローガンにうんざりすることもしばしばです。
ですが、子どもができたらノンストップ。走りながら山も谷も乗り越えていくしかありません。子育てしやすい権利が拡充されてきたことも後押ししてくれています。わが子の寝顔を見ながら、「明日こそはゆっくりお話ししたり遊んだりする優しいママになるからね」と思う毎日ですが、子どもは本当に素敵です。