「日本の孤立化知らなかった」

国際婦人年京都集会
九月二十三日、ウィングス京都で第三十九回国際婦人年京都集会が開かれ、百五十人が参加しました。


久米弘子代表のあいさつの後、第一部はダンスカンパニーディニオスによる「葬い花(とむらいばな)」を鑑賞しました。三十二歳の若さで亡くなった女流歌人中条ふみ子の壮絶な生涯をダンスで表現し、会場はその迫力に圧倒されました。
第二部は「慰安婦」問題について考える映画と講演です。「慰安婦」にされた五人の方の証言を中心とするドキュメンタリー映画「終わらない戦争」は静かに強く、見る者に訴えかけてきます。その後、「国境を越えた被害者の声─今こそ「慰安婦」問題の本質に向き合うとき」と題して、アムネスティ・インターナショナル日本の「慰安婦」問題コーディネイター山下明子さんの講演を聞きました。「慰安婦」問題が国際的に問題視され、日本が孤立している現状や、今日に続く日本のジェンダー不平等、政府やマスコミによる真相究明が行われない現実について語られました。
参加者からは「知っているつもりだったが、海外の状況や日本の孤立化など知らなかったことも……。まわりに広げていきたい」「ダンスの素晴らしさに感動した。肉体を極限まで使っての表現に圧倒された」などと感想が寄せられました。