仲間とともに楽しい職場づくりを!! 許すな!! 「戦争する国づくり」の企み

─第46回定期大会─大会1面写真.JPG
京都市教組第四十六回定期大会は、五月十七日に京都教育文化センターで開催されました。大会には、学校行事や部活動などで忙しい中、代議員・執行部をあわせて、約百八十人の組合員が参加し、すべての議案が満場一致で採択されました。


開会あいさつにたった得丸浩一執行委員長は、憲法解釈の変更によって、集団的自衛権を行使し、日本をアメリカとともに海外で戦争できる国に変えようとする安倍内閣を厳しく批判しました。来賓あいさつに続き、執行部から一号~六号議案の提案と会計監査委員から監査報告が行われました。討論では、憲法改悪反対の取り組み、プール事故と水泳指導の問題、大規模校問題、高校選抜問題、京都新歓、組合員拡大と組合の役割について、職場の問題など、積極的な発言が相次ぎました。最後に大会アピールが採択され、大会は無事終了しました。
─来賓あいさつ&親と子の教育センター活動報告─河口さん2.jpg
今大会には来賓として、京教組の河口隆洋執行委員長と京都市議会文教副委員長の日本共産党西村善美市会議員があいさつされました。
西村さん2.jpgのサムネール画像河口委員長は、先日参加した小学校の同窓会で、会社を経営している人からも、「憲法九条を守ってほしい」と声をかけられたことを紹介し、戦争する国づくりに反対するすべての人々との共闘を呼びかけました。
西村市会議員は、現在の京都市政が国言いなりに福祉や教育を切り捨てており、力を合わせて教育条件の改善に取り組む決意が語られました。
親と子の教育センターの林敬子事務局長は、主任手当の拠出金で出発した成り立ちと、具体的な相談活動の状況について報告しました。
◦◦◦ 大会アピール ◦◦◦
憲法改悪・教育委員会制度改悪など、「戦争する国づくり」を許さず、市教組の隊列を強く大きくし、子どもと教職員の未来を切り開こう!
京都市教職員組合第46回定期大会は、憲法をめぐって歴史の大きな転換点の中で開催されました。
安倍内閣は、歴代内閣が「できない」としてきた集団的自衛権(自衛隊が海外でアメリカとともに戦争をすることを可能にする権利)の行使を、憲法解釈を変更し閣議決定で容認しようとしています。さらに、現在、国会では国や首長の教育への権限を強化しようとする教育委員会制度を改悪する法案が審議されています。また、「教育再生」の名のもとに道徳の教科化や教科書検定制度の改悪が狙われています。一連の動きは、憲法を形骸化し、日本を戦争できる国へ変えようとする企みです。大会2面.JPGのサムネール画像
今、安倍内閣の暴走に対して、保守の人々、憲法改正に賛成する人々、教育委員会関係者からも、軍国主義復活への不安や危惧する声が広がっています。憲法改正を掲げる自民党政権は、決して盤石ではなく、憲法の明文「改正」が国民の大きな反対の声で頓挫し、解釈改憲という姑息な道を選択せざるを得ない状況に追い込まれているのです。
学校と教育をめぐっては、厳しい経済状況の中で、「子どもの貧困」が社会問題となっています。教育の無償化を実現し、「お金の心配」をしないで教育を受けることができる社会の実現が求められています。また、「全国学テ」や「学習確認プログラム」の点数競争の激化や新しい高校選抜制度の実施は、子どもと教職員をますます追いつめています。今こそ、「格差と競争」の教育を改め、どの子も、「学ぶ喜びとわかる楽しさ」を実感できる教育を実現するために力を合わせましょう。
「校長が突然、研究発表を引き受けてきて大変」「会議や打ち合わせが勤務時間を超えて設定される」「管理職のパワハラで職場がしんどい」など、教職員の勤務実態は深刻です。そのような中でも、教職員の思いを束ね、要求書を提出し、市教委交渉で発言し、願いが実現した職場がいくつも生まれました。
大幅な給与カットが回復した4月16日の賃金支給日、管理職を含む多くの教職員の感謝する声が組合に届けられました。さらに、組合が主催する権利学習会や「先生の学校」、「子育てママの会」などに多くの青年教職員が参加しています。4月5日に行われた「春の教育講座」には、新採教員を含む30名を超える組合に加入していない青年が参加し、熱心に学びました。この4月から新採や2年目の青年教職員の組合加入が相次いでいます。IMG_3700.jpg
今こそ、すべての教職員に、「いっしょにいい学校をつくろう! いい教育をしよう! 働きやすい職場にしよう!」と正面から組合加入を呼びかけ、強く・大きな市教組をつくりましょう。「教え子を再び戦場に送るな」のスローガンを高く掲げ、広範な国民と力を合わせて、再び戦争の惨禍で苦しみ、未来を奪われる青年や子どもたちをつくらないために、全力を尽くすことを呼びかけるものです。
 2014年5月17日
 京都市教職員組合第46回定期大会