戦争法廃止へ、運動の継続を!「憲法集会」に2800人

 十一月三日、日本国憲法の公布日であるこの日、「憲法9条京都の会」と「京都96条の会」主催で今年も円山音楽堂で憲法集会が開かれました。安保関連法案が強行に可決されてから京都では初めての大規模集会。会場は二八〇〇人の参加者で埋まりました。


 各政党代表の挨拶のあと、「京都96条の会」代表、「戦争アカン! 京都・おんなのレッドアクション」共同代表の岡野八代さん(同志社大学教授)が「市民の力で民主主義を取り戻そう」をテーマに講演しました。
 岡野さんは、安倍首相のような、嘘をついたり、戦争を「積極的平和」と言い換えたり、約束を守らない人々を「安倍の心臓(晋三とかけて)の持ち主」と命名して批判していることを紹介し、会場が笑いに包まれました。また、ヨーロッパで民主主義が成熟してきた過程について、ルソーの言葉などを引用しながら解説されました。そして、「民主主義を安倍政権に奪われてしまったのではない。彼らが民主主義から去っていっただけ。私たちには平和憲法が残されている」と語り、最後に、「私たち一人一人がその能力を発揮して、自分たちでしっかりと判断する力をつけていくことが必要」と講演を締めくくられました。
 その後のリレートークでは、「明日の自由を守る若手弁護士の会京都支部」「自由と平和のための京大有志の会」「安保関連法に反対するママの会@京都」「SEALDs KANSAI」のメンバーなどが、運動に込めた思いや安保関連法廃止のための共同の必要性などについて語りました。
 参加者は円山公園から京都市役所前まで憲法ウォークをしました。市教組からは、松元書記次長が司会を務めるとともに、約三〇人の組合員が集会に参加しました。