元下鴨中学校で、「過労自殺」された角隆行さんの公務災害認定を求める裁判の第十三回口頭弁論が五月十八日に京都地方裁判所で開かれました。
前回口頭弁論以降、被告の「基金支部」が医師の「意見書」と第五準備書面を提出してきました。その主な内容は、角さんのうつ病発症の要因を主に家族が原因と主張するものです。さらに、療養中に自殺した原因を薬による副作用との新たな主張を行ってきました。
カテゴリー: 裁判
柳川重清さんに公務災害認定を
角さんの困難な勤務実態明らかに:教え子・同僚・家族が証言
超勤裁判大阪高裁判決:際限のない超勤放置を断罪
子どもの教育と教職員のいのちを守る運動の力に!!
十月一日、大阪高等裁判所第十二民事部の安原清蔵裁判長は、京都市内の小中学校教員九人が、「無定量な超過勤務の是正」を求めた超勤是正裁判の判決で、新たに二人(合計三人)の教員に対して、京都市の安全配慮義務違反を認定し、損害賠償を認める画期的な判決を行いました。京都市及び原告・弁護団双方が上告手続きを行い、たたかいは最高裁へ移ります。
京都地裁を上回る勝訴判決
弁護士 村山 晃
超過勤務の解消を求める訴訟で、大阪高裁は、京都地裁の判決を上回る教員側の勝訴判決を出しました。
私たちは、教職員のいのちと健康をまもるため、子どもたちとふれあう時間を増やすため、長時間過密労働の解消を求めて裁判闘争に打って出ました。そして審理の結果、判決では、そのために教育行政が、取るべき措置を取らなかったことを違法だと断じたのです。行政に大きな問題があることを指摘したものなのです。
角公務災害裁判:次回は証人調べ
過重な勤務実態が明らかになった証人しらべ:柳川裁判口頭弁論
注目の超勤是正裁判、判決は10月1日(木)午後1時15分 大阪高裁
判決公判への傍聴支援を!
詳細をダウンロードするなら → 超勤裁判 判決公判への傍聴支援を.pdf
全面勝利判決
大阪高裁再び京都市教委を断罪!
高橋智和さんの分限免職取消 全面勝利判決
二〇〇九年六月四日、大阪高等裁判所の第一〇民事部の赤西芳文裁判長は、都市の控訴を棄却し、京都市教育委員会が高橋智和さんに下した分限免職処分を 取り消す判決を言い渡しました。
裁判長の「本件控訴を棄却する」の主文が読み上げられたとたん、法廷の内外 は大きな拍手に包まれました。
〈寒川意見陳述要旨〉 (09年5月28日、大阪高裁)
京都地裁で、私が安全配慮義務違反が認められたことは、現場に小さな明かりを灯すものとなりました。「良いとされたことはどんどん取り入れる」という今の学校は、取り組みが子どもたちにどうだったかや、学校組織としてうまく進められたか、などをていねいに総括する時間がとれず、教育活動が膨らむばかりです。